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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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なんだか急に暑くなってきましたね。夏ももう終わりだというのに(笑)
9月3日に東京ビッグサイトで開催された"東京ギフトショー"に行った日も
とっても暑かったです。 今週は、その見学のご報告です。

最近、コラムを書くようになって、
よく質問されるのは「アロマテラピーやハーブが薬局の売上に 大きく貢献しているのか」
「薬局でやる意味があるのか」ということです。
今回はそのようなこと も含めて、薬剤師としてではなく、経営面からのご報告をしたいと思います。

「東京ギフトショー」は小売、卸売り業者を対象にした
パーソナルギフトの見本市のようなもので、
グルメ、雑貨、健康、ペット、その他様々な関連のグッズがこれでもか、
と言うほど集まって展示 されています。
その場で買えるものは殆どなく、卸の契約を結ぶための見本です。

私はもちろん、"香り"をテーマにしたブースを重点的に見てきたわけですが・・・。
全体的に香りの中でも"バスグッズ"や"芳香剤"が多かったように見受けられました。
どちらかとい うと、人工的な香りです。
しかしどれも精油に比べて持続力があり、手軽に扱うことが出来ます。
そして安価です。
まず、アロマテラピーなど分からないものに少し高いお金をかけるよりは、
手軽に試すことの出来る安価な ものがうけるのでしょうといったところを
まさに香り市場の最先端を見て思いました。不景気でもありますしね。

それに最近では、合成の香りが世の中にあふれ、
人はその香り自体に慣れてしまっているように思 います。
そのため、あまり抵抗がなく受け入れることが可能なのではないでしょうか?
経済も二極化が進む いま、逆に高級志向品もありました。
数は少なかったですが、芳香蒸留水、精油など製法にこだわ ったものです。

やはり、国内でも名前の通った精油のブランドのほうが人気で、いくつかの精油ブランドには熱心 にお話を聞いている業者さんもいらっしゃいました。知名度による安心感は消費者の中にやはり存 在するのでしょう。

それから面白かったものは、世界最小のアロマポット。
小指程しかないのですが、そこにその会社独自の香りの粒(天然の香りらしいです)を入れて、
パ ソコンに使うようなケーブルをさして香りを拡散させます。
(資料がないので曖昧な説明で申し訳 ありません)
何十種類もある香りの粒を自分好みにチョイスすることで、
オリジナルの香りも作れるというわけです。
うける、うけないは別にしてアイデアだなあ、としみじみ思いました。

しかし、実際どれだけの人がこの香りのブースで契約を結んだのでしょう?
ちなみに私自身は、契約をしようと思うほどのものには巡り会えませんでした。

ここで最初の問いに戻るのですが、アロマテラピーやハーブが
薬局の売上に貢献しているのかとい うと残念ながらそうは言えません。
香りの市場自体が景気をうけて、伸び悩みをしているように私 は感じます。
今は新たな商品を取り入れるより、使い方などの講習会をもっと頻繁に開催するなどして、
消費者 の関心を高めた方がいいと私は考えています。

では薬局で扱う意義は?
「品質のある程度確かなものを、安全に健康増進のために使用していただく」
薬局でそういった指導が出来るようになれば、
もっと薬局としての付加価値が出てくるのではないかなあ、と思うのです。

医療費削減が進む中、健康に関することに国民全体が高い関心を持っています。
薬局を健康情報発 信基地としてハーブやアロマテラピー、その他健康に関することに
薬のスペシャリストである薬剤師が情報提供することは、
とても意義のあることのように思います。
まずはそこからはじめてみて はいかがでしょうか?

 ※ あくまでも今回のコラムはかなり個人的な意見で、
ギフトショーに関しても違うご意見、ご感想を持たれたかたも
   沢山いらっしゃることと思います。ご容赦くださいませ。
   ご意見はいつでもお待ちしております!

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さっそく先週の続きです。

カンの良い皆様なら結末は何となくお分かりになりそうですが・・・。

前回の材料を手順どおりに混ぜ、最後に小さじ1のお水を足すと
"シュワッ"という音と共に しっとりとバスフィズが混ざりました。
これを3等分し、ラップに包んで丸く成型。固まる までしばし待ちます。

すっかり「出来た、出来た」「簡単だし自分の好きな香りのものが出来るのはいいね」
なんて 盛り上がりっていた時のこと。
ラップに包んだハズなのに、1つのバスフィズのラップが破れて
精油の香りが部屋中に広がりました。
「強く包みすぎて破れたんじゃない?もっと優しく包 まないと」
そんな事を言って笑っていた時、更に香りが強くなりました。
見ると2個目が破裂。 そして3個目も・・・そしてそれぞれのバスフィズは固まるどころか、
デロデロに溶けてしまっ ていました。

「何がいけなかったのか」
実は1回目、分量を間違ったことが判明しました(笑)
原因はこれに違いない、そう思って再度挑戦。
また、材料を手順どおりに混ぜ、最後に小さじ1 のお水を足しました。
"シュワッ"という音と共にしっとりとバスフィズが混ざり・・・???

今回は、念のため爆発してもいいように精油も入れず、
3つにも分けず大きいままラップに包ん でしばし待ちました。
結果はやはり同じでした。ラップが破裂。
一体何故?!これは"バスフィズ" ではなくまさに"バスボム"(笑)

まず、それぞれの材料の役割を考えてみることにしました。
バスボム、もとい、バスフィズは炭 酸ガスを発生させることに意義があるわけです。

3 NaHCO3 + HOOC-C(OH)(CH2COOH)2 → NaOOC-C(OH)(CH2COONa)2 + 3 H2O + 3 CO2 ↑

クエン酸は、炭酸水素ナトリウムから炭酸ガスを発生させるための物質ですので、
他に有機酸 (バブではフマル酸を使用)を使っても大丈夫です。
炭酸ガスは血行を促進すると言われてい ます。
上記の反応式はイオン中でないと起こらないため、
水溶液中という条件が必要になって きます。粉同士混ぜても反応しないわけです。

バブもお風呂の中に入れると炭酸ガスを沢山発生させますよね。
でも入れる前は、パッケージ を開けても静かにしています。
そこに水が介在して初めて成り立つわけです。

じゃあ、作るときに入れる水は一体・・・?"シュワッ"というのは
間違いなく水を加えたことにより、 炭酸ガスが発生した証拠です。

水はどうして入れないといけないのか?
単純な理由でした。粉同士では結合しないからです。
かといって、一度に一箇所に水を加えると一気に炭酸ガスが発生してしまうんです。
反応しない 程度の水分の介在で(コーンスターチが結合を強くしている)
結合させないといけないわけです ね。
霧吹きなどで少しずつ全体に湿らせて結合させるのがベストです。

その後、うちのスタッフさんは、ドライハーブをいれてアレンジし、
見た目も綺麗なものを作って いました。
(※ハーブによっては重層のアルカリによって
ハーブの色が汚く変色することがありますので注意!)

湯船に入れるとハーブが散らばって、
回収が大変だから使うときにはガーゼなどでく るんで使った方がいいでしょう。
是非一度お試しください。

それから、これについて調べている間に、
同じ炭酸水素ナトリウムとクエン酸でジンジャーエール が出来るということを知りました。
昔、駄菓子屋さんで粉を混ぜるとコーラの泡が発生するという 画期的(?)な
飲み物が売っていましたが、今思えばこの原理だったんだ、と初めて知りました。

およそ1ヶ月ぶりに福島の薬局に行ってまいりました。

7月22日のコラムに書いた、"沈香"を気に入って買ってきてと言われた患者さまに
お香をお送りし、とても喜んでくださったことが事が分かったり、
別の患者さまには "久しぶりだね、どうしていたの?
最近のぞいてもいなかったから"なんて言われ、
な んとなく嬉しくなってしまう私でした。
目指せ!"かかりつけ薬剤師"!・・・毎日いな いとかかりつけ薬剤師は無理ですね(笑)

さて、今回はバスフィズについてです。

今月、うさぎ薬局が主催する講習会で"バスフィズ"を作るから、
教える前に実際どん な風になるか作ってみよう、
と薬局のスタッフと盛り上がり、早速作ってみることに しました。

"バブ"のようなものが簡単に家庭で出来るのかしら?
あんなに発砲するものなのかし ら?!私もスタッフもかなり興味津々。
とあるショップのアロマテラピー効果のある バスフィズは
1個500円~1000円くらいとかなり高額なので自分で簡単に作れ、
なおかつ世界に一つしかない香りを作り出せるならこれはきっと楽しいハズ。
可愛く ラッピングすればプレゼントにも最適ですしね。
ちなみによくお分かりだとは思いますが、
バスボム、ブレンドマッサージオイルなど肌に直接触れる物は販売出来ません。
きちんとした申請が必要です。薬事法にひっかかります。
ルームスプレーなど間接的 なものに関しては販売も可能のようですが、
販売を考える場合は地域の保健所などで ご相談をしてから行うことをオススメします。

また話がそれましたが、用意したものは以下のものです。

   バスフィズ(おおよそ3個分)

     炭酸水素ナトリウム    大さじ3
     クエン酸           小さじ5
     グリセリン          小さじ1
     精油(お好みのもの)    15滴
     コーンスターチ       小さじ5

薬局にいるとこういうものを調達するには非常に便利です。さっそく準備をして、製作開始!

作るのは簡単です。炭酸水素ナトリウム、クエン酸、コーンスターチを良く混ぜ、
そこ にグリセリン(ハチミツでもOK)精油を加え、最後に水を少し。

さてさて結果は・・・。長くなりそうなのでひっぱって申し訳ないですが、来週に。

こんにちは。暑い日が続き夏バテしていませんか?

最近食欲がないとか、だるいとおっしゃる方がまわりに多くて、
ペパーミントやレモングラスのブレンドハーブティ をすすめることがよくあります。

しかし体質によってペパーミントも好き嫌いがあります。性格的に言うとサッパリした、
気分の切り換えの上手な人 に好まれやすいハーブです。
ハーブティも体の中へいれるものですから、
性格の合わないハーブは体が受け付けずに "嫌い"と判断するのかもしれません。
ハーブよりも精油の方が体調によって好き嫌いが分かれます。
今日は嫌いでも 、明日は好きということがあり得るのです。
ハーブティの場合には殆どそういうことはないように思いますけれども。

さて、本題に移りましょう。

先日、ミュージックセラピーのお話をお伺いして面白いなあ、と思ったことは、
"好きな音楽で性格や精神状態が分か る"というものでした。
アロマテラピーというのも、好きな香りで体調や性格をある程度知ることが出来ます。
やはり 感覚にうったえるものには、本質を知る手がかりがあるのかもしれません。

つまり理由もなく、"今はこういう音楽を聞いていたい"というのは、
自分でも気づかない心のメッセージ、と考えるこ とが出来ると思うのです。
そのメッセージを受け取り、
アロマテラピーと結びつけることができれば相乗効果が期待さ れます。

私が彼女に"不安なときにいい音楽はあるのですか?"と聞いたところ、
どの音楽がいい、とは一概に言えないとのこと でした。
確かにアロマテラピーでも不眠にラベンダーがいいというのはポピュラーですが、
決して全員ではありません。
それどころか、意外に不眠にいいという方のほうが少ないくらいで、
不眠にもいろいろなタイプ、性格があるのだから それに合ったものでないと眠れないわけです。
人によってはアロマテラピーではダメな場合もありますし。
でも当時知 識を得ただけで、実践が伴わなかった私には全くそのことに気づかず、
"どうしてラベンダーではダメなのか"と戸惑う ばかりでした。

彼女も、勉強したての頃はクラッシックが癒しには効果的なのかと思われたそうですが、
意外にクラッシックばかりが うけるわけではなく、
敬遠される方もいらっしゃりやはり戸惑ったそうです。

また、好き嫌いに個人差があるので何人かの前で音楽
(彼女の場合は歌で癒すのだそうですが)を聞いて頂く時には、
熱心に聞かれる方もいらっしゃるし、そ うでない方もいらっしゃる。
人の好みは千差万別、毎回同じにうけるわけではないし、
曲の組み立て方(プログラムの 仕方)ひとつでもその反応は違ってくるのだそうです。

自分にとって良いものが必ずしも他人にとって良いものではない。
反応を見ながら"いいものなんですよ"の押し売りを せずに心地よさ、
素晴らしさを体験していただけるようにきめ細やかな対応がアロマテラピーでも
ミュージックセラピ ーでも、もちろんその他の代替医療でも
必要とされる一番の要素だと思わずにはいられませんでした。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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