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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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こんにちは。もうクリスマスも間近ですね。
あちこちでクリスマスツリーや
クリスマスイルミネーションを見かけるとなんだかワクワクしてきますね。
今回は福島で行った講習会で、クリスマスっぽくアロマキャンドルを
作ったのでそのご報告です。

参加者は小さなお子様をお持ちのお母様や20~30代の若い女性が中心でした。
いつもよりも講習会の希望者が多かったのは、
やはりクリスマスの時期に作るキャンドルだったからだと思います。
手作りで、素敵な香りのするオリジナルキャンドルはプレゼントにも最適ですしね。

用意したものは、卵のカラ(卵の上部に直径3cmくらい穴をあけ、そこから
中身を取り出し、よく水洗いし乾かしておく)、ロウ芯、ミツロウ、精油です。

1.ビーカーにミツロウ(45gくらい)を入れ、湯せんにかけてよく溶かします。
2.完全に溶けたところで、1に精油を10滴くらい入れよく混ぜます。
3.ロウ芯をまっすぐ立てた卵のカラに2を流し入れてロウ芯は固定します。
・・・とまあ、簡単に出来るのでとても喜んで頂けました。

香りもさることながら、卵のカラのまわりに絵を描けば、
本当に世界に一つだけのオリジナルキャンドルの出来上がり!
お母さんがキャンドルを作って、
お子さんが絵を描くという微笑ましい光景も見られました。

ミツロウはそれ自身、心を落ち着かせるような優しく甘い香りを放ちます。
それをどんな香りに広げるかは精油のブレンド次第。

ひとり、参加者で面白い方がいらっしゃいました。
咳き込みやすいからと、ニアウリの精油をたくさん入れていたのです。
確かに、このキャンドルを灯せばニアウリの香りが立ち上ることでしょう。
呼吸も楽になるかもしれません。
こんな実用的は使い方もあるんだなあ、と逆に教えて頂いたような気分でした。
さて、今年のコラムはこれで終わりになりますが来年も続きますので
どうぞ宜しくお願いいたします。よいお年をお迎えくださいね。

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先日、日本アロマテラピー協会の総会に参加してきました。
そこで記念講演があったのですが、とても興味深かったのは
「アロマイオンセラピー」で"マイナスイオン"と"アロマテラピー"
という2つのものの関連性についてのお話。森林や滝にマイナスイオンが多い、
と言いますが一体何がそんなによいのでしょうか?

まずはマイナスイオンについてのお話がありました。

・血液中のナトリウム及びカルシウムのイオン化量を増大させ、
  酸性化している血液を弱アルカリ性にすることで細胞を活性化
・脳内β-エンドルフィンの活性化や副交感神経からのアセチルコリンの分泌促進
・活性酸素に自らの電子を与え、還元作用により活性酸素を抑制
・末梢血管を拡張させ、血流を促進させることにより老廃物の排泄促進

・・・とまあだいたいこのような作用があるそうなのですが、
よくよく考えていくと確かにアロマテラピーやハーブと関連性があります。

例えばイランイランの精油はエンドルフィンを放出すると言われていますし、
ハーブにはフラボノイドが多く含まれていることから活性酸素除去作用があると
考えられています。
講演でのお話は、「香りは匂いのあるイオンであり、イオンは匂いのない香りだ」
「イオンも香りも同じように空気分子から成り立ち、その時の用い方で
興奮性や逆に鎮痛効果をもたらす」などといったことでした。

リラックス効果があるアロマやハーブはマイナスイオン効果と類似し、
交感神経を活性化するようなそれはプラスイオンに類似しているようです。
最近はやりのマイナスイオンと関連があるという新たな解釈に、
またアロマテラピーの道も広がってきたかな、と思う私でした。
おまけに、女性はマイナスイオン、男性はプラスイオンという捉え方もあるようです(笑)

関係ありませんが私はマイナスイオンドライヤー愛好者です。
これもイオンによって髪の毛に潤いを与えるんだとか。
使ってみたら分かりますよ~。

土曜日に、アロマテラピーの化学的解析や知識を教えてくれる講座に参加しました。

そこはかなり以前から、メディカルな視点でアロマテラピーを考えるところで、
何度か参加させて頂いているのですが、結構一般の人(というのも変な言い方ですが)
がよりアロマテラピーを理解するためにいらしています。
もちろん、仕事柄(アロマセラピストやショップで働く人など)という方も
いらっしゃると思いますが。
しかしながら、その内容たるは薬剤師でもお手上げ?的な内容で、
と言うと語弊があるかも知れませんが、GABAについてだったり、
代謝酵素が出てきたりします。

正直言うと、ちょっと自分自身忘れてしまっていたところもあり、
“ああ、そういえばこんな仕組だったなぁ”と再確認したこともしばしば。

実際、ほとんど海外でのことですが、アロマテラピーの研究に
ラットの回腸などを用いて精油の鎮痙作用を実証したりもしています。
薬理学の実習の時に、やはりラットの回腸などで自分も
アセチルコリンやアトロピンなどで筋収縮のデータを取ったことを思い出しましたが、
手順は全く同じです。

実際自分が行ったことのあるものは、すぐに思い出し、
関連を結びつけることが簡単にできます。
そういう点で薬剤師がアロマテラピーをメディカル的観点から学ぶことは
恵まれているなぁ、と思わずにはいられませんでした。

以前、別の講座に参加したときも“どこから勉強したらいいか分からない。
まずは何を読んだらいいのか”という質問をされた方がいらっしゃいました。
その時は“まずは中学、高校の化学から”というお答えだったのですが、
まさにその通りだと思いました。
自分がゼロの状態から始めていたのであれば、途中でザセツしてしまうだろう長い道のりです。

逆にいうと、与えられる知識ではなく、自分から得たいと思う知識なので
学んでしまえば吸収はよく、医療関係者、化学系でなくとも知っている人は
私なんかよりも薬学的知識があるのでは、と思うほど。
たまにアロマテラピーのショップに行くと、わざと難しい用語を使って、
納得させようとする店員がいるのですが、たいていの場合そういう人こそ、
つっつくとボロが出ます。(意地悪くてごめんなさい)
いかに難しいことを噛み砕いて言うことが出来るか、
それは本当にそのことを良く知らないと出来ません。
薬やサプリメントに関しても同じことが言えると思うのですが。

ハーブやアロマテラピーを勉強していると、必ず薬学的知識が必要になり、
そのとき覚えていなくても、どこら辺を調べれば載っているかということが
私たち薬剤師には分かると思うのです。
少なくともどこを勉強したらいいか分からない、
分からないところが分からないということはないと思うと他の人よりちょっと幸せ。

ハーブやアロマテラピーだけでなく、サプリメントや食物に関しても勉強して、
みのもんた的な薬剤師になるんだ、と考える私でした。
まだまだ戦いは続きそうです(笑)
こんにちは。先週は福島の地方局番組の取材を受けました。
"ラズベリーのパワー"がテーマのようです。
グレーププルーツのようにラズベリーの成分中の芳香成分"ラズベリーケトン"が
脂肪の燃焼を促進するとか・・・。
こちらも化粧品メーカーさんが一生懸命やっていましたが、
その効果はほぼグレープフル ーツ並のデータでした。(しかもラズベリーケトンのみでなく、
ギムネマなんかも入っていたようですが)
私は、ラズベリーではなく"ラズベリーリーフ"という葉の部分についての効果を説明したので、
特にダイエットには関係ない 部分でしたけれども、
やはりダイエットに世の女性は関心が高いですよね。もちろん私もそのひとりですが。

・・・というところで前回の続きです。
運動をして疲れをためないようにするにはどうしたらいいのか、ここからお話しますね。 本当のところ、前回お話した"ダイエット"部分の方が参加者の反応は良かったんです。
テレビでもダイエットネタがうけるのは分かる気がしました(笑)

疲労物質の原因とされるのは乳酸です。嫌気的反応で乳酸生成が促進されます。運動が進むにつれて酸素を充分に補給出来なく なりますから、乳酸も増大します。筋肉運動では特に酸素を必要としないので疲れもたまりやすいですよね。

そこで、ハーブティで乳酸排泄促進。オススメはハイビスカスです。
ハイビスカスにはクエン酸、リンゴ酸が含まれていて クエン酸回路の活動を活発化します。
クエン酸回路の活動が促進されれば解糖系で出来た乳酸も分解されやすくなるわけですね。
(難しい話になってくるので、参加者はあまり好みません。
簡単な言葉でさらっと話すのが一番ですが、自分はそのメカニズムを きちんと把握していないと
他人には説明出来ませんから、勉強し直しにも正直時間がかかりました)

また、運動時にはビタミンCの消費も増大するので、ローズヒップもブレンドすることを勧めました。薬局で患者さんに試飲して 頂くこともあるのですが、一番人気はローズ、ローズヒップ、ハイビスカスのこのブレンドなんです。飲んだ方は、たまに”梅干 っぽい”という方もいらっしゃいます。これは梅干にもハイビスカス同様にクエン酸を多く含むからです ね。私はあまり、梅干のようとは感じなかったのですが・・・。ちなみに梅干が嫌いな私にも美味しく飲めます。ハチミツを少し 足すとさらに美味しいです。

実際この後に、マッサージオイルを作って頂きました。グレープフルーツを使用する方が多かったので、
光毒性”についてきちん と説明し、注意を促しました。

   グレープフルーツ+ジュニパー

   ラベンダー

   グレープフルーツ+ローズマリー

   ラベンダー+ペパーミント

など様々なバリエーションで楽しんで頂き、作り終わったあとに作った目的を発表して貰い、マッサージオイルもみんな納得がい くものが出来たようでした。その後、ラベンダーを0.5%くらいにキャリアオイルで希釈したマッサージオイルを使用し、簡単 なハンドマッサージの講習をしました。

精油自体に効果があると言われるわけですから、塗布するだけでも充分に効果が期待できるのですが、優しく人に触れられれば血 流も良くなり、癒し効果倍増。家に帰って、やってあげようと言う方もいらっしゃれば、自分が教えてやって貰うんだという方も いらして、とても楽しく講習を終えることが出来ました。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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