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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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先日、日本アロマテラピー協会の常任理事をされていらっしゃる
宮川明子先生の「リズミカルセラピー」 についてお話を聞く機会がありました。

私のアロマテラピー学校の友人も「リズミカルセラピーって何?
今は色々なセラピーがあるからね」 と言っていましたが、
多分想像したものは“ヒプノテラピー(退行催眠療法)”
“カラーセラピー (色彩療法)”などだったのでしょう。
実はそんな大掛かりな(?)ものではなく、“理論”なのです。

リズミカルセラピーとは“周期に合わせた生活をする”
簡単に言ってしまうとそういうものです。
周期っていろいろな周期がありますよね。
1日の中にも“日内変動リズム(サーガディアンリズム)” がありますし、
1年の中には“四季”という季節のリズムがあります。
女性には特に性周期も重要に なってきます。

月経周期や肌の再生周期は月の公転周期と同じ28日周期です。
助産院を経営される宮川先生は“満月 の時に出産をする人が多い”
と神秘的なお話もされます。そういえば犯罪も何故か満月の晩が多いそうです。
非科学的かもしれませんが、月には何か神秘的なものを感じますよね。
月がなくなってしまったら女性 の月経も止まる、という話も・・・
(ホントか嘘かは分かりませんが)聞いたことがあります。)

「現代の生活リズムは深夜労働、冷暖房の普及、温暖化などで
昼夜や四季のリズムもなくなり、 ストレスフルな社会構造や環境ホルモンなどで、
身体がこわばり、ホルモン分泌が乱れ、
自然のリズムに応じて動くことができない女性が増えています。
身体が動かないと、ホルモンバランスが崩れ、
イライラから食べ物に走って肥満傾向になったり、
月経不順やPMS、更年期障害、不眠、うつ傾向などにつながります。

これら「現代病」は、人類誕生10万年以来、
戦後たった数十年で起きている劇的な生活変化に
身体がついていけないリズム障害なのです。」と先生はお話になり、
また「女性特有の不調の70%は 生殖器のリズムトラブルによるものです」ともおっしゃいます。
つまり、女性の場合、28日の周期を いかに上手に過ごすかが重要であるということです。

それは、月経周期に合わせた“アロマテラピー”や“ハーブ”を積極的に
とりいれることでも良いのです。 (やっとアロマテラピーの話になりました・笑)
そこで、「子宮摘出をしてしまった女性などで 既に月経周期を失ってしまった人は
どうしたらいいのでしょう」という質問があり、
先生は「周期を自分で つくってあげることが大切です。
いくつになっても女性には28日周期がリズムのひとつとして必要なのです。

例えば満月の時を排卵期とするなど月のリズムに合わせて
性周期を作ってあげてもいいですね。」 とお答えになっていらっしゃいました。
「リズミカルセラピー」と「アロマテラピー」、 女性特有のトラブル対策法として
この組み合わせは今後もっと、注目されるようになるのでは?! と思う私でした。

ちなみに、「28日周期ではない人も世の中にはたくさんいらっしゃいますよね」
と質問すると、「28日が正常周期なんだから28日になるように周期を作ってあげるのよ」
とおっしゃってました。



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さて先週の続きですが、そのフットバスに入りながら読んでいた本は、
薬剤師が書いている アロマテラピーの本でした。
その中に病気で落ち込んだ人へ持っていったレモンの話があり、
とても興味を持ったのです。

病気で落ち込んだ患者さまは、気力の低下から、免疫力も低下しやすくなります。
ガン患者 さまに"治そうと言う気力が大事"とよく言っているシーンを見かけますが、
それは本当で 「気力」が「免疫力」をアップさせるからなんだと本当に思いました。
ちなみに笑顔も(心か ら笑っていなくても)免疫力をアップさせるそうで、
これは実証も済んでいるそうです。

話は少しそれてしまいましたが、その本に載っていた症例(?)の方は
少しうつ気味にな っていたようでお見舞にレモン(だけではないと思うのですが)
を持っていったところ、 そのレモンの香りで元気になったというような事が書いてあったのです。

柑橘系の精油は果皮の窪みに精油が含まれているため、
"圧搾法"といって皮を(現在は機械で) 絞って精油を抽出しています。
果皮の窪みにたまっている香りですから、
置いておくだけでも充分に効果が期待できます。
ちょっと手に取っただけでも、爽やかないい香りを楽しむことができますよね?

その時に不快感を感じる人はあまりいないでしょう?
レモンには神経を活性化させる作用が あると広く知られています。うつ傾向の方や、
やや痴呆気味の方などにはレモンがおすすめ 出来ます。

そういえば、と思ったのが"智恵子抄"の中の"レモン哀歌"です。

         レモン哀歌            高村光太郎

            そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
            かなしく白いあかるい死の床で
            私の手からとつた一つのレモンを
            あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
            トパアズいろの香気が立つ

            その数滴の天のものなるレモンの汁は
            ぱつとあなたの意識を正常にした
            あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ

            わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
            あなたの咽喉に嵐はあるが
            かういふ命の瀬戸ぎはに
            智恵子はもとの智恵子となり
            生涯の愛を一瞬にかたむけた

            それからひと時
            昔山巓(さんてん)でしたやうな深呼吸を一つして
            あなたの機関ははそれなり止まつた

            写真の前に挿した桜の花かげに
            すずしく光るレモンを今日も置かう

頼まれもしないのに丸暗記したくらい私が大好きだった詩です。
病室の白とレモンの黄色。 静寂の中に小さなともしびがあるような・・・。

それはさておき、注目したいのは精神を病んでしまっていて
記憶が混乱していた智恵子が レモンを噛んだ一瞬、
混濁した意識を正常に戻したというところです。噛んだ時の
トパアズ いろの香気こそがレモンの精油。
アロマテラピーの知識が無かったと思われる高村光太郎は
ありのままを書いたのでしょうが、まさにアロマテラピー効果です!と、
とても気が付いて 感動したので皆さんにもご報告しました(笑)

で、結局のところフィトテラピーはどうだったのか、
というと特に足を重点的にマッサージ して(リフレクソロジーですね)
足がとってもスッキリ、上半身もマッサージでスッキリし たのですが、
精油を使ったトリートメントですので他のサロンと施術の点は変わりなかったです。

終わった後にまたカウンセリングがあるのが普通ですが、
どこが凝り固まっていたとか、 施術はいかがでしたかとか
施術者ももう少し自分のスキルアップのためにもクライアントの
反応をみるべきだとは思いました。
こんにちは。
連休はいかがお過ごしだったのでしょうか?

私は都内にあるフィンランドのフィトテラピーのサロンに行き、
日ごろの疲れを 癒してきました。
フィトテラピーとは植物療法のことでアロマテラピーや植物を使ったホメオパシー、
フラワーレメディをふんだんに取り入れていました。
確かにどれも植物の力を借りているわけですが、
なんでもかんでも混ぜ混ぜにしてしまうのがいいことかどうかは、 よく分かりません。

しかしながら、他にはみられない使い方に興味津々で早速カウンセリングスタートし ました。
身体の不調についてなどをカルテに記入し、それをみながら施術者がお話を してくれます。
(これはどこのサロンに行っても同じです)

いつもなのですが、私ははじめ自分が薬剤師だとか、アロマテラピーをある程度知っている
という話は全くしません。それは"薬剤師"と言った途端、
カウンセリングが殆 んどされなかったことがあったからです。
"薬剤師さんならご存知ですよね?"のような雰囲気で。(ちょっと感じが悪かった!)
同じお金払っているわけだし、プロフェッショナルとして自分の観点でお話して欲しいなあ、
と思うんですけどね。

そんなわけで今回も、"アロマテラピーに興味のあるひと"というスタンスに留まって いました
。とても感じの良い施術者の方が、"むくみが気になる"という私の訴えに対 し、
ハーブティやフットバスの商品を教えてくださり、"ハーブティを会社でも飲んだ ほうがいいですよ"
といわれました。

ハーブの利尿作用は確かに効果テキメンです。
特にジュニパー、ハイビスカスの効果 は私自身実感するところです。
カウンセリングの後、他のサロンと同様に精油を使っ てアロマトリートメント。
症状に合わせてブレンドしてくれます。
そのなかには、ホメオパシーやフラワーレメディは含まれません。
フットバスオイルや化粧品として販売されるものの中だけに、
それらは含まれています。結局はアロマ テラピーサロンと同じといえば同じような?

"使ってみたい精油はありますか?"という施術者の問いに"ネロリ"と即答した私です。
なぜなら、ネロリは高級品なのでサロンで贅沢をするなら
ゴージャスな精油をと思った からです。
1mlで5000円~8000円くらいします。ローズはその上をいく高級品です。

その日の私の気分は"ネロリ"でした。とても優しくて、いい香りがしました。
それに施 術者は"グレープフルーツ""イランイラン""モミ"などを用意してくださり
"ブレンドし ますか?"とおっしゃいました。そのなかで私はイランイランを選び、
ブレンドしても らうことにしました。

ネロリとイランイランなんて組み合わせとして合うのだろうか?
と思いましたが、これ が意外にもマッチ。ちょっとはまりそうな感じでした。
選んだあとで、ちょっと気分的 に私は落ち込んでいるのかも?と思いました。

身体が欲しがっている(=いいにおいと感じる)ということは
それら(ネロリとイランイ ランは気分を高揚させてくれる働きがあるといわれています)
が足りないということです。

そしていよいよ施術準備。着替えが済んだところで、
自分で選んだフィトテラピーのバス オイル入りのフットバスで身体をあたためます。
とても綺麗なピンク色でした。"これも 植物の色なんですよ。鮮やかでしょう?"
と施術者のかた。カラーセラピー効果もアリ(?) というような幸せなひとときです。

そういえば、カラーセラピーのボトルも全て植物由来の色だったなあ、とぼんやり思いま した。
"しばらく本をお読みになってお待ちください"と本を渡され
10分ほど本を読ん で待つことになりました。

またこの渡された本が、薬剤師が書いているアロマテラピーの本で面白かったので、
次週にご紹介致しますね。

<こんにちは。
昨日おそろしく大群の蚊がロッカーにいて、
それを消エタ入りのスプリンクラーで退治するのですが、
いっこうに減る気配が無くさらに増殖するというそれはそれは恐ろしい夢を見ました。
夢はREM睡眠 の間に見るため、脳が活動しています。
昨日はなんかずっと夢を見ていたので、疲れました。

こんな日には、やはりアロマテラピー。
朝はペパーミントとラベンダーのブレンドオイルをそっと肩の あたりに塗ってみます。
「肩のチカラを抜いて1日頑張ろうね」というイメージです。
やはり思い立った時にすぐ、欲しい効果を期待してブレンドできるのは魅力ですね。
今日も1日頑張り ましょう!

ちなみに、蚊には「シトロネロール」「シトロネラール」の成分が入ったものが
虫除けとしてよく使わ れています。レモングラス、ゼラニウムなどが該当精油になります。
うさぎ薬局では夏になるとよくゼラニウムが売れるようになります。
ご自宅で作っていらっしゃる方も 多いようです。お子様にも比較的安心して使えますしね。

さて、本題です。
今週はNHK福島に出演をしたお話をしようと思います。
以前にも2度ほど、アロマ テラピーやハーブのことで出演させて頂いていますので、
今回が3度目となりました。

今回のテーマは「夏の疲れを癒す」ということで、
NHKの企画の方からご提案されたのは「アロマエ ッグキャンドル」でした。
うさぎ薬局のHPを見て、面白そうだとおっしゃってくださいました。

自分がもともと面倒くさがりのせいか、よほど時間のあるときでないと、
キャンドルなどは作る気がお きません。疲れているときは、
もっと手軽に楽しめるものでないと・・・。
私はそう思って、「バスソルト」 「マッサージオイル」「ルームスプレー」
をオススメしました。
せっかくテレビでご紹介するのに、誰も 作ろうと思わなければ失敗です。私はそのように思いました。

ちょっと違いますけど、アロマテラピーの講習会を開く時にも言えることだと思います。
ビーカーを持ち 出し、ガラス棒を使ってキャリアオイルや精油を混ぜたりする・・・
確かに正しい方法かもしれません。

しかしそれを自宅で行う気分になれるでしょうか?
講習会に参加された方に、後で聞いてみるとみなさん答えは同じで、
「家ではなかなか出来ないんですよ ね~」とおっしゃるのです。

健康増進の目的でアロマテラピーを取り入れて頂きたいなら、
もっと身近な物で代用するべきだと思うの です。
例えば、小さなビンにキャリアオイル、精油を入れてふたを閉め、
何回か上下に優しく振るだけで、混和 します。アロマポットを使って精油を拡散させなくても、
ティッシュに1滴落とすだけで、香りを楽し むことが出来るのです。

かえって眠る前だとアロマポットで火事を起こさないか不安に思う人もあるようで、
リラックス効果半減 の場合もあります。その時だけ楽しむのではなく、
楽しんで毎日の生活に取り入れて頂きたい、それが私 たちの願いなのです。

薬局でハーブやアロマを扱っても、それではリピーターはなかなか増えません。
中級向け、形から入る人 向けに一通りのツールは薬局にも揃えてありますが、
あまり売れないのが(土地柄もあると思いま すが)現状です。

話がすこしそれましたが、キャンドルだと確かに綺麗で、見映えもします。
でもテレビを見て、「綺麗だ な~」で終わっては、
夏の疲れを取るなんて(あまり即効性もないですし)出来ないのです。

結局私の意見を通して頂いて、簡単に出来るものに決まったのですが。
それについてのご報告はまた次週に。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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