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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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こんにちは。早速今回は先週の続きからです。

「月桃」に通経作用があるから女性ホルモンのバランスによって香りの感じ方が違うのか?
これについてまだ良くは分かっていませんが、
沖縄の民話の中には月経と関与した話もあるそうで、
やはり古来からそういう用途も考えられていたのではないかと言われています。

精油の成分はシネオールやテルピネン-4-オール、α-ピネン、β-ピネンなどが知られています。
これらの成分からは去痰や抗菌作用などがあることはなんとなく分かりますね。
しかし、解明されている成分は50%ちょっとで、残りは依然として不明です。
その中に何か通経作用に関わる成分が隠されているのかもしれませんね。

先週、月桃に期待される効果に防虫を挙げましたが、
夏場は本当に虫除け対策は必要不可欠ですよね。
薬局で講習会をするときには、蚊よけ対策としてゼラニウムを使った虫除けスプレーをよく作りますが、
月桃は特にゴキブリ忌避作用が高いようです。
月桃の植物を置いておくと家の中にゴキブリが入ってこられないとか。
・・・といってもなかなか月桃の植物を手に入れることは難しいですので、
精油をコットンに1滴落としてゴキブリが来そうな所に置いておくといいと思います。

また、美白成分で一時有名になった「コウジ酸」は
お酒を作る人の手が白い事から発見されましたが、
同様に月桃の葉を刈る人の手も白いのだそうです。

どうやら美白成分をやはり含んでいるとのこと。
そう聞いてから毎日キャリアオイルに1滴落として
クレンジング兼フェイシャルマッサージをしていますが、
今のところ効果は???・・・。コウジ酸もそうでしたが、続けないとダメなんですよね(笑)
頑張って続けてみようと思います。
(※コウジ酸は現在発ガン性の可能性から製造・販売は中止となっています)

その他、筋弛緩作用、血圧降下作用や、血液サラサラ作用などがあると言われています。
個性的な香りのために好き嫌いがハッキリ分かれそうではあるので、
もし香りが気に入ったものであれば体が受け入れてくれると思って試してみてはいかがでしょうか?

香りが結構強いので1滴使えば何にでも充分だと思います。
嫌いだと感じたのが嘘のように今ではお香まで月桃を使っている、
今作者のマイブーム精油の一つ、月桃のご紹介でした。
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こんにちは。猛暑が続きますね。
こうなると食欲も失せたり、胃もたれしやすくなりますが、
レモングラスのハーブティで消化を促進したり、
キャベツを食べて荒れた胃の粘膜を修復したりするといいと思います。

「キャベツがハーブなの!?」と聞かれそうですが、
西洋で昔から傷や関節炎、胃腸薬などにも使われて
家庭の常備薬のように使われていたようです。

現在でもキャベツに含まれる成分MMSC(メチルメチオニンスルホニルクロライド)
が胃腸薬の主要成分になっているものがありますよね。
キャベツに似た名前の胃腸薬あたりの(笑)。
食欲がない時に、私はよくニンニクと一緒にスープを作って食べています。

前置きが長くなりましたが、今回は胃にもちょっと関係のある「月桃」の話をしようと思います。
みなさんは「月桃」(げっとう)をご存知ですか?

最近では様々なメディアで報告されていますのでご存知の方も多いのでは?と思います。
去痰、抗菌、消臭、防虫、解毒、健胃などいろいろ効果があると言われています。
ショウガ科の植物なので、ショウガ同様に健胃としての効果が期待されるのでしょうか?
ハーブティとしても販売されているので、やはり胃が弱っている時に飲むのはいいようですね。

「月桃」は中国から伝えられた名前で、
その他にも「さんにん」(沖縄での呼び方)や「シェルジンジャー」(ハワイでの呼び方)など
呼び方はいろいろあります。

この精油が販売されてすぐに、私はこの精油の香りを試したのですが、
ツンとするようなちょっと嫌な感じを受け、それきりになっていましたが、
良い香りだと購入される方も多くいらっしゃり、
「本当にひとそれぞれ好みが違う」とその時は感じました。

ある日、再び私も香りを試してみると、今度は甘くていい香りに感じました。
クラリセージもなのですが、月経周期によって
香りの感じ方に違いを感じる精油があるように思います。
またまた長くなってしまったので、次週に続きます。
こんにちは。暑い日が続いていますね。
先週は福島におりましたが、
雨が続き肌寒い感じでしたので風邪の患者さんも多く見受けられました。
みなさんも夏風邪などにはお気をつけくださいね。
さて、先週の続きです。

まずはコンフリーです。
コンフリーは内服の場合、4~6週間の摂取で重篤な肝障害の危険性
(ピロリジンアルカロイドやエチミジンが原因と考えられています)があるということで、
カナダでは食品としての摂取は禁止になっています。
日本では最近になって厚生労働省のほうからも注意を喚起する
(摂取を控える・販売を自粛するなど)情報提供がありました。

先日ご質問のメールも頂きましたが、
ドッグフードに入っているものもあるとか。
様々なビタミンやミネラル、クロロフィルがバランス良く含まれているからでしょうが、
個体が小さい動物などへの摂取はやはり控えて頂きたいと思いますね。

それからチェストツリーです。
メディカルハーブとしての使用部位は果実なのでチェストベリーとして親しまれています。
チェストベリーは脳下垂体に作用して、プロゲステロンの分泌を促進したり、
プロラクチンの分泌を減少させて月経前の乳房痛を緩和すると考えられています。
チンキやカプセル剤、ハーブティなどの形で販売されていますが、
PMSや更年期障害にも効果が期待されています。私も月経不全の時にお世話になったハーブです。

今の時期、いろいろなハーブが花をつけて私達を楽しませてくれますので
是非お近くのハーブ園にお出かけになってはいかがですか?
こんにちは。ちょっとだけ先週の続きになりますが、
2週間程前ですがサントリーが「青いバラ」を開発したという話を知っていますか?

花の青い色素はだいたいにおいて「デルフィニジン」によるものが多いのですが、
バラの花弁には「デルフィニジン」を合成するために必要な酵素が
遺伝子的に機能しないのだそうです。

それによって今まで青いバラは不可能とされてきましたが、
遺伝子組み換えによって青いバラが出来たという話です。
完全な青ではないのは、その他にも補色因子があるからで
、だからこそ微妙な色合いを楽しむ事が出来るんですけれどもね。
アントシアニン系色素の補足でした。

さて、今回はハーブ園に行ったお話です。
普段、家庭菜園レベルでバジルや、セージ、ローズマリーなどは育てる事が出来ても、
なかなかお目にかかれないシロモノも沢山あります。時期が丁度良かったのか、
驚くほど沢山の種類のハーブを小さい庭園の中で見ることが出来ました。

なんと言っても驚いたのはエキナセア
今が丁度開花時期なんですね。
とても綺麗な紫で、大きさや形状など「百聞は一見にしかず」とは
まさにこのことだと感激しました。

エキナセアにも種類は沢山ありますが、
薬用によく用いられるのはパープレア、パリダ、アングスティフォリアの3種で、
免疫力を上げるハーブとして、インフルエンザや風邪の特効薬だと言われています。
エキナセアの成分と効能の結びつきについてはまだ解明されていない部分も多くありますが、
マクロファージの活性化、インターフェロンの産出増大、
ヒアルロニダーゼ阻害などが報告されています。

ハーブティではちょっと分かりにくいかもしれませんが、
ちょっとピリピリするような味の成分はエキナコサイドで、
これは抗菌作用があるという報告もあります。
植物なのでいろいろな成分がうまく協力し合って、奏効していると考えられますね。
今回はエキナセアの話だけになってしまったので、また次回に報告しますね。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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