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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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こんにちは。梅雨になってなんだか気分もジメジメした感じの作者です。
みなさんはいかがですか?私のジメジメには少しばかり心当たりがありまして・・・。
今回は多くの方がお悩みの「PMS」についてお話しようと思います。

「PMS」とはPreMenstrual Syndromeの略で、
「月経前症候群」とも言われ排卵日以降~月経開始2、3日までの間に見られます。
これは身体症状と精神症状に大きく大別されます。

身体症状はむくみ、便秘、下腹部の不快感、倦怠感、頭痛、肩こりなどで、
精神症状は落ち込み、イライラ、不安、集中力低下、眠気など。

期間も症状も人によってマチマチです。
原因はいろいろ言われていますが、
プロゲステロンが排卵日以降に増加することも一因と考えられています。

確かに身体症状も精神症状もホルモン剤を飲んだ時の副作用に似通っています。
ただ、自分でもホルモン剤を飲んでいた経験がありますが、
身体症状は顕著に現れましたがさほど精神症状は感じませんでした。

ここでエストロゲンとプロゲステロンの分泌と役割についてちょっと説明しますね。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は月経開始後から徐々に分泌が増え、
排卵日直前にピークを迎えます。

排卵日まではエストロゲンが子宮内膜を増殖させ、受精卵が着床する準備をしていきますが、
その他にもエストロゲンは肌のはり、胸のふくらみなど女性らしさを保つことや、
骨の形成、コレステロールの減少にも役立っています。
そのため、閉経後には卵巣機能の低下に伴いエストロゲンが激減すると、
骨粗しょう症や高コレステロール血症などのリスクが高まるわけなんですね。

プロゲステロンはというと、排卵日を境に分泌を増やし、
子宮内膜をさらに弾力のある快適なものにし、受精卵が着床しやすい状態を作ります。
プロゲステロンは水分を溜め込む性質を持つため、むくみ、体重増加に関係してきます。
つまりPMSの身体症状の一因になりうるわけです。

アロマの話が出ないままに次週へ続きます(^^; 今回はちょっと長くなりましたがこのへんで。
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こんにちは。
なんだか急に暑くなってダレてる私ですが、みなさんはいかがですか?

暑くなって、湿気が多くなるこの時期は「水虫」などの感染症にかかりやすい時期です。
水虫は皮膚の一番外側の層である「角質層」にカビの一種である「白せん菌」が
付着することによって起こる皮膚病です。

水虫の種類にもいろいろあり、小さく赤いプツプツした水疱が出来る「小水疱型」、
足の指の間がジュクジュクしたかゆみの強い「趾間型」、
角質が増殖し皮膚がカサカサした状態の「角化型」の3つに分けられます。

「白せん菌」は体のいたる所に感染しますが特に高温多湿の環境を好むため、
足に出来やすいのです。症状が重い方はやはり薬剤による治療をおすすめしますが、
水虫の予防や軽い方には、精油やクエン酸も効果的です。

最近クエン酸の話が多いですが外用としても役立ちます。
皮膚の角質層をクエン酸で弱酸性に保つことにより、
細菌や真菌が繁殖しにくくなり、ニオイを防ぐことも出来ます。
これに精油の薬理作用をプラスすれば効果も大!

今日は簡単なフットスプレーの作り方をご紹介します。
〈100ml分〉

 ①スプレー容器に消毒用または無水エタノール10mlと
  ティートリーの精油10~15滴加えてよく振り混ぜる。

 ②①に水を90ml入れてからクエン酸1gを加えまたよく振り混ぜて
  クエン酸が溶ければ出来上がり!

ティートリーには「テルピネン-4-オール」が多く含まれ、
これが抗真菌作用に特に関係すると考えられています。
ティートリーの精油に関しては精油が持つ薬理作用のみが注目され、
芳香浴としてのアロマテラピーに用いられることはほとんどありません。
ちょっと薬臭いような香りですので
苦手な方はレモンの精油を少し加えると爽やかに使用出来ると思います。

まず、足を良く洗い、水分をふき取ってからフットスプレーを噴霧します。
しばらくおいてから、余分な水分はふき取り、
なるべく足は乾燥させておくようにコットンなど通気性の良い靴下をはく、
家では素足でいるなどすると良いでしょう。
外出時でも出来るようであれば持ち歩いてスプレーし、
ティッシュでふき取るなど軽く足を拭いてあげると更に効果的です。

※クエン酸は傷口にはしみますのでケガがあるところ、
 水虫の症状が悪い所には使用しないでくださいね。
 また冷蔵庫に保管して1週間で使い切るようにしましょう。

今回はちょっと長くなりましたがこのへんで。
こんにちは。今週はいいお天気が続きそうですね!
気分もなんだか爽やかな感じです。みなさんはいかがですか?

先週、福島の薬局で働いてきましたが
最近販売を開始した「ドクダミ」が好評のようです。
やはり身近な植物だけにお客様にも受け入れられやすいんですね。
ドクダミは生薬名を「十薬」といって
10種類の薬の役割を果たすくらい幅広い効能を示すことが語源となっています。

ドクダミという名前の語源にはいくつか説がありますが
「毒消し」のようなところから始まっているようです。
ちょっと独特な香りは「デカノイルアセトアルデヒド」によるもので、
強い抗菌作用を持っています。これが湿疹、ニキビ、かぶれ、水虫などの
各種感染症や毒素排泄に関与していると考えられています。

また、フラボノイドのクエルシトリンやイソクエルシトリンを含むため、
血管の弾力を保ち動脈硬化にも効果的と言われています。
昔からなんとなくドクダミに、陰鬱なイメージを勝手に持っていたのですが、
それは日陰でよく育つ植物だからかもしれません。6月~8月あたりに白い十字の花を咲かせます。

ふと家の隣の空き地を見ると、日陰にわらわらと咲いていました。
2階から見下ろすと緑の中に白十字が可愛らしく集まっているようです。
ダシパックなどにドクダミを入れてお風呂に入れると美肌効果も期待できます。
内側と外側からキレイになるようにドクダミを生活に取り入れてみてはいかがですか?

今週のイチオシハーブです!
こんにちは。もう五月も半ばですね。
4月から新しい環境になった方も慣れてきた頃ではないでしょうか?
かえってホッとしてぼんやりひとやすみ、
なんて方もいらっしゃるのかもしれませんね。

私は月に一度、フランスAOCチーズの勉強会に行っていて、
先週が丁度勉強会の日でした。
山羊や羊、牛など使うミルクによって香りも風味も違いますが、
どんな草を食べて育ったのか、それによっても全くちがってくるんです。

AOCの場合はチーズの作り方も、形も、搾乳する動物の銘柄まで
それはこと細かに規定されています。まるで精油のようですよね?
また、長く保存させるためにチーズを栗の葉でくるんでみたり、
ハーブをまぶしてみたりというような事もありますけれど、
ハーブを食べているうちにミルクもどんどんハーブの香りになってくるんですね。
だからハーブで加工をしていないものでも
ほんのりハーブの香りがするチーズもあるんですよ。

ところでみなさんはどうして山羊のチーズが真っ白なのかご存知ですか?
牛のチーズなどは白カビで周りが白くなっていても、
中はちょっと黄色がかっていますよね?
その理由は「カロチン」にあります。

山羊のミルクには「カロチン」が移行しないのだそうです。
だから真っ白。普段牛乳は白いのに何故って思われるかもしれませんが、
チーズを作るには牛乳はかなり濃縮されます。
そのため脂肪分も多くなり、カロチンの色も分かるくらい黄色くなってくるんですね。

ちょっと面白いことを聞いたのですが、
赤ちゃんは自分のお母さんの母乳と他のお母さんの母乳を
ガーゼにつけてにおいをかがせると、
自分のお母さんの母乳の香りがするほうに興味を示すのだそうです。
こんなところにもアロマが・・・という今回は雑学でした。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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