忍者ブログ
薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
[12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

段々暑くなってきましたね。汗ばむ季節の到来です。
こんな季節になるとべたつきが気になるようで、
こんな方がうさぎ薬局にいらっしゃいました。

「乾燥肌でひび割れしてしまうので、医者から白色ワセリンを貰っているんです。
全身につけているのですがこれからの季節、
ワセリンのべたっとした感じがとても気になってしまい・・・。
何か代用できそうなものはないでしょうか?」

そう言った彼女は、アトピー性の皮膚炎で首にすこし赤みが見られました。
特に足はうろこ状にカサカサしてしまい、掻きむしりによって出血するほどだそうです。

そのような方にいったい何をオススメしたらよいものか、悩むところではありました。
薬局においてある商品には限りもありましたが、
その中から私は"ホホバ油"を選びました。
ホホバ油はワックス類に属します。そのため正確には油脂類でなく、
ろう類に分類されますが、肌への浸透性に優れ、アレルギーも起こしにくく、
皮膚のひび割れにも効果があるとされています。

しかしその時に薬局にあったホホバ油は初心者向きのホホバ油でしたので、
本当に皮膚疾患でお悩みの方におすすめする訳にはいかない気がしました。
かといってあまり高価なものをすすめて、
肌に合わなかった場合はもったいないとも思いましたので、
品質的にある程度保証されたメーカーのものを取り寄せすることにしました。
お手元に渡るまでに時間はかかってしまうかもしれませんが、
本当に使って納得していただきたかったのです。
来週入荷すること、また使う前に必ずパッチテストを行った方がいいと説明し、
納得してくださいました。

乾燥肌、脂性肌という皮脂のバランスが崩れてしまっている方には
だいたい言えることなんですが、水分が不足していることが多いです。
この方も水分が不足気味かも知れないと思い、水分補給をたっぷりして、
その上に水分が逃げないように油分(この場合は白色ワセリンやホホバ油)
を塗って皮膚にフタをするように説明し、
特に水分が蒸散しにくいようにとグリセリンを手持ちの化粧水に入れたらどうかと、
薬局でアロマテラピー用に販売している"植物性グリセリン"をオススメしました。

植物性グリセリンは、やしの油をケン化するときに副産物として得られます。
普通の合成グリセリンと比べて何がそんなに良いものなのか、
実のところその違いはデータもないのでハッキリ分からないのですが、
使用した人はみな、口を揃えて"とっても良い"とおっしゃるので、
使用感が優れているんでしょうね。
化粧品メーカーでは合成品を使うところと、植物性を使うところとあるようです。
グリセリンは様々な用途で用いられますが、保湿成分もよく知られているところです。

丁度その方がいらっしゃるときにグリセリン入りの化粧水を持ち合わせていましたので、
肌の目立たないところに化粧水を噴霧し、その上にワセリンを塗ってこのようにしたらどうかと
その場で試して頂いたところ、とても気に入って下さったようで、
その日はグリセリンを購入され、お帰りになりました。

後日、別の方が"グリセリンがとても良いと聞いたのですが・・・"
とグリセリンを購入されたそうです。

"白色ワセリン"で相談にいらした方から教わったようですが、
かなりグリセリンが良かったのでしょうね。
ホホバ油のお取り寄せも済んでいますのでまたのご来店お待ちしています(笑)
PR
先月、福島の薬局に栄養士さんが2名入りました。
まだ若くて元気一杯!羨ましい限りです(笑)

これから薬局で糖尿病患者に対する栄養指導など
積極的に行っていきたいということで入った訳ですが、
もちろんアロマテラピーやハーブは薬局での強みですので、
うさぎ薬局に入った以上は勉強していただきましょう、と基礎知識研修をしました。

もちろん栄養士さんどちらもアロマテラピー、ハーブに関しての知識は殆どゼロ。
ハーブとアロマテラピーの違いは何だろう、というところから教えました。

“オックスフォード英和辞典”では“葉、または茎と葉が、食用、薬用に使われたり、
においや香味が利用されたりする植物のこと”だそうで、
“広辞苑”には“薬草、香辛料とする草の総称”とあります。

ハーブを定義することは難しいですが、“甘草”は“リコリス”、
“当帰”は“アンジェリカ”、“ウイキョウ”は“フェンネル”というふうに
生薬名をハーブ名(?)に置き換えただけ、
というふうに考えれば“西洋の漢方”という捉え方も可能です。
そういった方が分かりやすいので、
私が初心者に聞かれた時にはそのように説明しています。
もちろん、ハーブでも薬効は同じですので、
“アンジェリカ”は女性の不調に、“フェンネル”は胃もたれに使ったりします。

今回、それで面白かったのは、ハーブティを沢山飲んでその味を知らなければ、
栄養士としてお料理に生かすことも、
販売員として薬局でお客様にすすめることも出来ない訳ですから、
いろいろ試してみましょう、といって様々なブレンドハーブティを作ってもらったことです。
私のようになまじっか知識のあるものでは想像もつかないようなブレンドが出てきました。
“アーティーチョーク”と“ルイボス”というブレンドは特に面白かったです。

“アーティーチョーク”の葉の成分中には“シナリン”という成分があり、
コレステロールを下げたり、胆汁の分泌を促進し、肝臓の働きを助けるとも言われています。
ルイボスは活性酸素除去作用があるとして有名なお茶です。
効能を考えたものでも、味のバランスを考えたわけでもなく、
思いつきでブレンドされたのですが、思いつきもしなかった組み合わせにビックリ。

それにアーティーチョークはイタリアンで花床を輪切りにして食べたりしますが、
ハーブティとして使用するのは葉の部分で、
葉は吐き気を催すほど苦く、まずいのです。
“良薬は口に苦し”といいますが、これはひどい、
と私の中では“味のワースト”的なハーブでした。

しかしながら、おそるおそるブレンドティを飲んでみると、
ルイボスの紅茶のような味が前面に出ていて、なんとも飲みやすく仕上がっていたのです。
“きっとあまりアーティーチョークをいれなかったせいですよ”
なんてルイボス3に対してアーティチョーク1の割合でブレンドして、
ニコニコしていた栄養士さんでしたが、悲劇はそのあと起きました。
こういうブレンドで、私も飲みにくいアーティーチョークをすすめよう、
なんて言いながら一口飲んだ先程のブレンドハーブティに違和感を覚えました。
徐々に苦味が口の中に・・・。

そして最後にはアーティーチョークの味が口の中を支配し始めました。
冷めてくるとやはりアーティーチョークの味は、勢力を増したようです(笑)
誰かいい飲み方ご存知でしたら教えてください。
土曜日に、アロマテラピーの化学的解析や知識を教えてくれる講座に参加しました。

そこはかなり以前から、メディカルな視点でアロマテラピーを考えるところで、
何度か参加させて頂いているのですが、結構一般の人(というのも変な言い方ですが)
がよりアロマテラピーを理解するためにいらしています。
もちろん、仕事柄(アロマセラピストやショップで働く人など)という方も
いらっしゃると思いますが。
しかしながら、その内容たるは薬剤師でもお手上げ?的な内容で、
と言うと語弊があるかも知れませんが、GABAについてだったり、
代謝酵素が出てきたりします。

正直言うと、ちょっと自分自身忘れてしまっていたところもあり、
“ああ、そういえばこんな仕組だったなぁ”と再確認したこともしばしば。

実際、ほとんど海外でのことですが、アロマテラピーの研究に
ラットの回腸などを用いて精油の鎮痙作用を実証したりもしています。
薬理学の実習の時に、やはりラットの回腸などで自分も
アセチルコリンやアトロピンなどで筋収縮のデータを取ったことを思い出しましたが、
手順は全く同じです。

実際自分が行ったことのあるものは、すぐに思い出し、
関連を結びつけることが簡単にできます。
そういう点で薬剤師がアロマテラピーをメディカル的観点から学ぶことは
恵まれているなぁ、と思わずにはいられませんでした。

以前、別の講座に参加したときも“どこから勉強したらいいか分からない。
まずは何を読んだらいいのか”という質問をされた方がいらっしゃいました。
その時は“まずは中学、高校の化学から”というお答えだったのですが、
まさにその通りだと思いました。
自分がゼロの状態から始めていたのであれば、途中でザセツしてしまうだろう長い道のりです。

逆にいうと、与えられる知識ではなく、自分から得たいと思う知識なので
学んでしまえば吸収はよく、医療関係者、化学系でなくとも知っている人は
私なんかよりも薬学的知識があるのでは、と思うほど。
たまにアロマテラピーのショップに行くと、わざと難しい用語を使って、
納得させようとする店員がいるのですが、たいていの場合そういう人こそ、
つっつくとボロが出ます。(意地悪くてごめんなさい)
いかに難しいことを噛み砕いて言うことが出来るか、
それは本当にそのことを良く知らないと出来ません。
薬やサプリメントに関しても同じことが言えると思うのですが。

ハーブやアロマテラピーを勉強していると、必ず薬学的知識が必要になり、
そのとき覚えていなくても、どこら辺を調べれば載っているかということが
私たち薬剤師には分かると思うのです。
少なくともどこを勉強したらいいか分からない、
分からないところが分からないということはないと思うと他の人よりちょっと幸せ。

ハーブやアロマテラピーだけでなく、サプリメントや食物に関しても勉強して、
みのもんた的な薬剤師になるんだ、と考える私でした。
まだまだ戦いは続きそうです(笑)
前回の続きです。この方に私はだいたいこのようなことを答えました。

「まず、誰にでも良いという健康食品は存在しないですし、
またそれほど効果があるものであれば厚生省が認可するだけの結果を持ち合わせているはずです。
残念ながらあなたに合う物ではなかったのだと思われます。
体が弱っている時は、アロマテラピーや作用の強いハーブでは
あなたの体がその力についていけずに、負けてしまうこともあります。

まずは体を元に戻す努力をしましょう。
直接疾患に働きかけるものではなく、間接的にまず体に働きかけてみましょう。
今は比較的飲みやすいネトルやルイボスなどのハーブティで血液の浄化をはかり、
体を強くすることがおすすめです。水分はなるべくこまめにとりましょう。

体の節々が痛いのであれば、イブニングプリムローズ、セントジョーンズワートなどの
浸出油をホホバ油などに2割程度混ぜて、精油を入れずにそっとなでてあげましょう。
精油はもっと調子が良くなってから使用することをおすすめします。
また、ハーブティも薄めで飲み、体に合わないと思ったら中止しましょう。
まずは体を通常の状態に戻すことが先決です。
医薬品をあまり使用したくないと思っても今は先生から処方された薬を服用することが大切です」

ハーブやアロマテラピーで体が良くなるのであれば、医薬品は要らないわけです。
確かに効果が実証されているものも少なくないですが、
盲信し、またそれを他人に押し付けるのは大問題。
医薬品と上手につきあいつつ、植物療法も取り入れる、
そんな線引きが出来るのが薬剤師のスキルなのかな、
とまだまだ修行が足りないながらにも思うのでした。

ちなみにこの後、この患者さんからは信用を勝ち得たようで、
他で調剤して貰っていた処方箋も持ってきて下さったのですが、
トランキライザーをいくつか服用していました。
その時にハーブティは購入されませんでしたが、
そのうちにエアフレッシュナーや化粧水を作ってみたいとおっしゃってました。
もう少し調子が良くなってきたら一緒に作りたいと思います。

カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析

Copyright © 薬剤師さんのアロマコラム All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]