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薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
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先日、福島のアロマ講習会でチンキの作り方を説明させて頂きました。

ハーブのチンキは、家庭で作る場合、ホワイトリカーやウォッカなど
アルコール度数の高い無臭蒸留のアルコールでハーブを抽出したもので、
ハーブティでは水溶性成分しか抽出出来ないのに対し、
チンキではアルコールに溶解可能な有機化合物も抽出出来るのが大きな違いです。

つまりはハーブを食べるのに近いくらい、ハーブの成分を有効的に摂取できるわけです。
しかもハーブティで摂取するよりも、少量の服用で済みます。
味は良くないけれども、健康の為にぜひ服用したいハーブを摂取するのにはオススメです。
市販ではグリセリンで抽出したチンキをよく見かけます。

私もホルモンバランスが更年期障害レベルまで落ち、
病院にも通いましたが一向に改善されず、視床下部からのホルモンの命令系統に
不具合があることは検査で分かっていましたので、
そういう状態に良いと言われているハーブのチンキをわらをもすがる思いで
3ヶ月ほど服用した事があります。
(私が使ったのはエクレクティックよいうメーカーのチェストベリーです)

その頃は別の病院に通い、別の治療を受けていたのですが、
これだけでは改善されないだろうとお医者さんに言われていたのに、
何が良かったのかハーブが補助となったか、
血液検査で女性ホルモンがほぼ正常値に戻ったという経験があり、
それ以来チンキの力を信じるようになりました。ハーブの力と言った方がいいのでしょうか。
もちろん人それぞれの状況で合う合わないはあると思いますので、
他の人に押し付けたりはしませんけれども。

今回、福島の
薬局が月に1度開催しているアロマテラピーのサークルで
チンキを実際作っていただいたのですが、ハーブを4種類用意しました。
セントジョーンズワート、カモミール、フィーバーフュー、ローズヒップ。
医薬品との相互作用が特に多いとされるセントジョーンズワートについては、
薬剤師として特に注意深くどうしていけないのかということを説明しました。
しかし、自分が一番気になったのはフィーバーフュー。

偏頭痛に良いとされているハーブですが、
プロスタグランジン合成阻害の作用があると考えられています。
あまり頭痛に悩まされることはないのですが、実際自分で試してみてみたいなと思って、
みなさんと一緒に作ってみました。出来上がりは2週間後。
楽しみです。(しかしそのころタイムリーに頭痛が起こるでしょうか?・笑)
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先月、福島の薬局に栄養士さんが2名入りました。
まだ若くて元気一杯!羨ましい限りです(笑)

これから薬局で糖尿病患者に対する栄養指導など
積極的に行っていきたいということで入った訳ですが、
もちろんアロマテラピーやハーブは薬局での強みですので、
うさぎ薬局に入った以上は勉強していただきましょう、と基礎知識研修をしました。

もちろん栄養士さんどちらもアロマテラピー、ハーブに関しての知識は殆どゼロ。
ハーブとアロマテラピーの違いは何だろう、というところから教えました。

“オックスフォード英和辞典”では“葉、または茎と葉が、食用、薬用に使われたり、
においや香味が利用されたりする植物のこと”だそうで、
“広辞苑”には“薬草、香辛料とする草の総称”とあります。

ハーブを定義することは難しいですが、“甘草”は“リコリス”、
“当帰”は“アンジェリカ”、“ウイキョウ”は“フェンネル”というふうに
生薬名をハーブ名(?)に置き換えただけ、
というふうに考えれば“西洋の漢方”という捉え方も可能です。
そういった方が分かりやすいので、
私が初心者に聞かれた時にはそのように説明しています。
もちろん、ハーブでも薬効は同じですので、
“アンジェリカ”は女性の不調に、“フェンネル”は胃もたれに使ったりします。

今回、それで面白かったのは、ハーブティを沢山飲んでその味を知らなければ、
栄養士としてお料理に生かすことも、
販売員として薬局でお客様にすすめることも出来ない訳ですから、
いろいろ試してみましょう、といって様々なブレンドハーブティを作ってもらったことです。
私のようになまじっか知識のあるものでは想像もつかないようなブレンドが出てきました。
“アーティーチョーク”と“ルイボス”というブレンドは特に面白かったです。

“アーティーチョーク”の葉の成分中には“シナリン”という成分があり、
コレステロールを下げたり、胆汁の分泌を促進し、肝臓の働きを助けるとも言われています。
ルイボスは活性酸素除去作用があるとして有名なお茶です。
効能を考えたものでも、味のバランスを考えたわけでもなく、
思いつきでブレンドされたのですが、思いつきもしなかった組み合わせにビックリ。

それにアーティーチョークはイタリアンで花床を輪切りにして食べたりしますが、
ハーブティとして使用するのは葉の部分で、
葉は吐き気を催すほど苦く、まずいのです。
“良薬は口に苦し”といいますが、これはひどい、
と私の中では“味のワースト”的なハーブでした。

しかしながら、おそるおそるブレンドティを飲んでみると、
ルイボスの紅茶のような味が前面に出ていて、なんとも飲みやすく仕上がっていたのです。
“きっとあまりアーティーチョークをいれなかったせいですよ”
なんてルイボス3に対してアーティチョーク1の割合でブレンドして、
ニコニコしていた栄養士さんでしたが、悲劇はそのあと起きました。
こういうブレンドで、私も飲みにくいアーティーチョークをすすめよう、
なんて言いながら一口飲んだ先程のブレンドハーブティに違和感を覚えました。
徐々に苦味が口の中に・・・。

そして最後にはアーティーチョークの味が口の中を支配し始めました。
冷めてくるとやはりアーティーチョークの味は、勢力を増したようです(笑)
誰かいい飲み方ご存知でしたら教えてください。
先週はずっと福島県の薬局にいました。 久々に、たくさんの患者さんと接し、
アロマテラピー、ハーブについても収穫の多い1週間でした。

NHK福島では、ハーブに関する特集が組まれ、それに出演させて頂くことになり
ハーブティの入れ方や利用法についてを説明しました。
時間との戦いのため、詳しく説明をすることは出来なかったのですが、
福島の皆さんにもっと親しんでハーブを使って頂けたらなって思いました。

実際、スパイス(トウガラシ、ショウガなど)や薬用植物(アロエなど)は香らなくても
ハーブ(緑の草)として立派なハーブの仲間入りをしています。
ハーブというと敬遠されがちなのですが、 実際身近なところで、
医食同源、食べ物として取り入れられているものも多いのです。
そこら辺がう まく伝えられたら成功かなと思っています。

またある時は、薬局で患者さんへ薬を渡す時に、
ローズマリーとフェンネルのハーブティを買って いかれる方がいらして、
飲み方の質問をされました。

  ”どれくらいの量を飲んだらいいの?”  ”いつ飲んだらいいの?”
  ”一日何回くらいだ飲んだらいいの?”

ダイエットで使うんだろうな、とすぐに思いました。
そんなに太った方ではなかったのですが。
これから薄着になってくるので気になってくるのでしょうか。

まず量に関して言えば、多く飲んだからといって比例的に効果があがるものではないので、
こまめに何回も飲んで体内に長時間留めておくことが必要なことを話し、
(と言っても1日3~4回程度)、
いつ飲んだらいいかという質問には、食後で構わないと答えました。

念のため、どういう目的で使用するのか聞いてみると、やはりダイエットとのことでした。
糖分を多く摂取するのか、脂肪分を多く摂取するのか確認したら糖分だとおっしゃったので
それだったら桑の葉を飲むほうが効果的だと説明し、食前服用を勧めました。
食後の血糖上昇を抑えるためには 食前服用が効果的なようです。
(α-グルコシダーゼ阻害作用があるといわれている為)

間食が多く、その時に甘いものを食べてしまうのだそうです。
それなら、間食の前に桑の葉のお茶を飲み、 食後にフェンネル、
ローズマリーを飲む、といって買っていかれました。

フェンネルは”ウイキョウ”のことで、ツムラの漢方では5番の”安中散”に含まれています。
 主に胃もたれ(消化促進)に良いと考えられていますが、
西洋では民間療法的に脂肪分解促進=ダイエットに良いとされて使用されてきました。
そんな補足をしたところ、その患者さんは前述のように飲むんだ、といって買っていかれたのです。
結果がちょっと楽しみです。
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プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
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