忍者ブログ
薬剤師塚本麻美がすすめるアロマ・ハーブの情報その他
[1]  [2]  [3]  [4]  [5
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんにちは。GWはいかがお過ごしでしたか?

私はハーブの種を撒いて、育て始めました。
そろそろ芽がでてくるのかな?ハーブって雑草みたいなものなので、
あまりこまめに面倒をみなくても結構育ってくれるのがいいところなんですよね(笑)
連休をはさんで一週お休みしてしまいましたが、前回の続きから。

さて、セントジョーンズワートですが写真の通りまだ黄色い花はつけていません。
しかし、花よりその含有量は数段劣りますが葉にも「ヒペリシン」は含まれているのです。
そこでどれくらい赤くなるのか、こすって試してみたところ指が紫色に変わりました。
「血のような赤」を期待してしまっていましたので「なーんだ」というのが正直な感想ですが、
緑の葉が紫色となるのは確かになんとなく不気味な気がしますけどね。

それとは反対に、聖ヨハネの聖誕祭(6月24日)の前日に、
枕もとにセントジョーンズワートの花をおいて眠ると未来のだんな様の姿が見られるという
ロマンチックな言い伝えも残っているんですよ。
セントジョーンズワートというと福島のお年寄りの方は「???」なんですが、
オトギリソウというと「あっ、オトギリソウね」って理解してくださいます。

ヒペリシン、ヒペルフォリンがうつ症状に効果があるとは言われていますが
それは内服してのこと。
昔から「おばあちゃんの知恵袋」的に外用でオトギリソウを傷薬として使っていたんです。
現在でもセントジョーンズワートは浸出油や精油としても販売され、
痛み止めや傷の治癒に使われていますが
伝統的な使い方を今も引き継いでいるんだな、と感じました。

内服でも外用でも光感作が報告され、
内服の場合は医薬品との相互作用がかなりありますので注意してくださいね。

PR
こんにちは。最近いいお天気が続いて気持ちの良い日が続きますね。
お昼に日向ぼっこするのが楽しみになりつつあります。
その反面、なんだか元気が出ない、だるい、めまいがする、そんな方もいらっしゃいます。

これは植物と同様に春になって人間の体も活発な新陳代謝を始めるのですが、
漢方医学的に女性は「お血」といって、血が体内で滞りがちになり、結果的に血が汚れ、
ホルモンバランスが崩れやすくなるのです。
ホルモンバランスの乱れは、特に自律神経に影響を与えるために
そういった症状に悩んで薬局にいらっしゃる方も少なくありません。

人によってはヒステリックになったり、うつになったり。
実は先日大学に行く用事があり、大学の中にある「ハーブガーデン」を見学させて頂きました。
ワイルドストロベリーやカモミールは小さな白い花を咲かせ、
ローズマリーやセージ、ラベンダー、ゼラニウムなども
これからの見頃を予感させるように元気に育っていました。

その中で私が注目したのはセントジョーンズワートです。
これはセロトニンやノルアドレナリン、ドパミンなどの神経終末での
再取り込みを阻害すると考えられています。
こういった春の陽気による塞ぎがちな気分にも効果が期待できますね。

西洋では「St.John's Wort=聖ヨハネの薬草」と呼ばれていますが、
これは6月24日の聖ヨハネの生誕祭頃に
丁度黄色い花を咲かせることに由来するようです。

セントジョーンズワートには「ヒペリシン」という成分が花、葉に含まれていますが、
これが赤い色をしているため、「聖ヨハネが斬首された時の血が付着した」と言い伝えられています。
ちょっとコワイですよね。

しかし、私は本当に葉や花をこすると赤くなるのか試してみたくて、
ハーブガーデンでまだ花をつけてはいないものの、
葉を生い茂らせているセントジョーンズワートに触れてみました。この続きはまた次週に。
日曜日、薬剤師さんが経営するハーブショップへ行きました。
薬剤師という視点からメディカルハーブとして医療従事者に情報提供をしたり、
消費者に健康相談を含めたアドバイスをする時間を設けたり、
ハーブのお菓子を薬剤師の視点から作ってみたり(薬膳みたいなもの?)
とにかく薬剤師の資格をフルに使ってご活躍中です。

この日、ハーブティに関するセミナーがあり、
有効成分についてひとつひとつ説明しながら
その効果を最大限に引き出すのみ方を教えてくださいました。
例えば、紅茶や緑茶には「テアニン」というリラックスさせてくれる成分が入っています。
これはアミノ酸の一種なので、低温で抽出するとその成分が多く含まれるのだそうです。

また、「カフェイン」「カテキン」はタンニン類になるために、
高温で抽出したほうがよく含まれます。
水出しで緑茶を抽出するとカフェインや渋みのもととなるタンニンが抽出されないため
にマイルドでのど越しがよく、寝る前にちょっと飲んでも眠れなくなるような心配もないのです。

またタンニンは胃を刺激し、カフェインも胃酸の分泌を促進するため、
胃の弱い方には敬遠されがちですがこれも水出しならば問題ないわけです。
「カテキン」はタンニン類ですが、抗酸化作用があるとして現在注目されていますし、
「血液サラサラ」や「血管の弾力を取り戻す」ためには積極的に摂取したいですよね。

お茶のどのような効果を期待するかで抽出方法を変えるなんて、
ちょっと他ではなかなか聞けないような薬剤師ならではのお話をお伺いすることが出来て満足でした。
みなさん、お変わりありませんか?私は最近、なんだかむくんでだるい・・・
そんな感じが続いていました。

本当はラシックス(利尿剤)でも飲んでスッキリさせたいのですが、
飲むのをやめたらまたむくんでしまうし、悪循環になるので
利尿作用が有よく知られているハーブティを飲むことにし、
やっぱり美味しい方がいいと思ってハイビスカスを選びました。

ハイビスカス、ローズヒップのブレンドです。1日4,5杯くらい飲んだところ、
2日もするとむくみがとれてスッキリしてきました。同時にだるさもとれてきて、
なんだか気分爽快!それに、常習性便秘が解消されました。
これはいったいどういうことなんでしょう?

利尿作用は豊富に含まれているカリウムが効果を発揮しているようです。
まあ、むくみがとれればだるさも緩和されるとは思うんですが、
ハイビスカスにはクエン酸も多く含まれているのです。
だからそのまま飲むと酸っぱいですよね?

クエン酸は疲労物質である乳酸(解糖系で嫌気的にグルコースより生成される)
の排泄を促進させます。人の健康な体内は弱アルカリ性に保たれているため、
乳酸が体内にたまると体が酸性に傾き、倦怠感を与えます。クエン酸摂取によ
りTCAサイクルを活発にさせ、乳酸を排泄させれば、疲れにくい体になる
わけなんですね。

また、TCAサイクルは脂質代謝、糖代謝に特に関与し、またATPという高
エネルギー体を作り新陳代謝を活発にするため、
理論上はダイエットにも効果的な感じがします。
しかし、太っている原因が何かも分からずにむやみにクエン酸を摂取してもあ
まり効果はないと思いますけど・・・。

私の場合は、多分代謝が良くなってお通じも良くなったのかなと考えています。
皆さんも夏に向けて今からハイビスカスのハーブティをお飲みになってみては
いかが?!
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
塚本麻美
性別:
女性
職業:
薬剤師
趣味:
アロマ、旅行、読書
自己紹介:
1995年東邦大学薬学部薬学科卒業後、
東邦大学医学部付属大橋病院薬剤部に勤務。
2001年アポプラスステーション(株)に入社。
福島県福島市内のうさぎ薬局で調剤に従事する傍ら、
ハーブやアロマテラピーと健康についての講習会を
一般や薬剤師に向けて多数企画開催。
その後癌クリニック勤務を経て、
現在保険薬局に管理薬剤師として勤務。

オルタナティブアカデミー認定ハーバルセラピスト。
日本アロマ環境協会認定インストラクター。
オーラソーマ式カラーセラピスト。
MSAメディカルサプリメントアドバイザー。

NHK「生活ほっとモーニング」他、TBS「ジャスト」、東海テレビ、NHK福島など出演。安心素材でナチュラル生活(青春出版社)の監修、「安心」「ゆほびか」「爽快」「しゃきっと」「重曹が効く」「PHP」「ドラッグストアレポート」などへ記事掲載。現在PharmaNext(じほう)にて「ハーブ事典」連載中。
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析

Copyright © 薬剤師さんのアロマコラム All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]